夫の優しさ
それからというもの、着信などあるだけで動悸目眩がするようになった。
夫は意を決して姑に「嫁にいかなる連絡もしないでほしい」と言ってくれた。
年末や盆にもいかなかった。
ただ私の誕生日には毎年花束が届き、メールや電話はないが手紙は届いた…。
手紙をさわったあとは何度も手を洗い、大声で泣いた破り捨てたこともあった。
夫の前ではなるべく出さないよう努力したけど、不眠になり、買い物にもでられない日が出てきて、ついには仕事をやめざるを得なくなった…。
結婚から3年の29歳ころだったと思う。
暫くは引きこもり、苦しみに耐えていた。
ある日知り合いに一緒に働こうと誘われ入社。
病気のことも承知の上で誘ってくれたことに感謝した。
だが長くは続かなかった…2~3年でつぶれてしまったからだ。
その後またまた他の知り合いに拾ってもらい入社。31歳頃だった気がする。
病状はよくはなってきているものの、やはり姑の話になると息がつまった。
それでも夫には「お義母さん、さみしがるからたまには返ってあげたら?」と毎月声をかけたりしていた。
夫はなかなか帰ろうとはしなかった。
それも私を思ってのことだったと後に知ることになる。
優しい夫に甘えまくった結果、4年間夫実家に顔をださなかったのだ。
おじいちゃんの13回忌などもいかなかった。
大分体調もよくなっていたのに…。
またあの苦しみが襲ってくるのか?という恐怖もあったのは事実。
でもこの事が夫を苦しめていることに気がつかずにいたのは、私の不徳のいたすところだと思う。
苦しくても行くべきだった…。
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